私は何のために保険に入るのか?
1.はじめに
世の中に保険ってたくさんありますよね?
でも私自身、生保でSEをやってますが、正直「これ必要?」というような保険商品も多いです。
そもそも保険って何のために入るんでしょうか?
保険って本当に入る必要があるんでしょうか?
2.保険のはじまり
そもそも保険の始まりは、冒険貸借という、今で言う海上保険だったそうです。
近代的保険が海上保険から始まるということは通説となっています
冒険貸借は、船舶と積荷が海難事故にあって全損となった場合には、債務を免かれるという条件付債務
航海が無事に終わった場合の元金に対する利息は、1航海につき24%~36%の高利であったといわれます。
冒険貸借は、地中海沿岸の貿易が盛んになった12世紀~13世紀に、イタリア、フランス、スペインなどの地中海沿岸都市で盛んに行われるようになりましたが、高利を受取ることはキリスト教的隣人愛に反するとの思想から、ローマ法皇グレゴリオ9世によって利息禁止令が発令され、冒険貸借は禁止されてしまいました。
その後、冒険貸借はさまざまな形に仮装して続けられましたが、金銭貸借と危険負担の2つの機能のうち後者のみをとり、危険負担の代償として前もって保険料を支払うようになりました。
3.保険が必要とされた理由
じゃあ、何でこんなものが必要になったのかというと、万一事故が起きたときの被害が、個人で弁償できる金額を大きく超えるようになってきたからです。
偶然に発生する事故によって生じる損失に備えて、多数の者が金銭を出し合い、その資金によって事故が発生した者に金銭を給付する制度。
4.大数の法則
この助け合いの仕組みを支えるのが、「大数の法則」です。
「大数の法則」が成り立つからこそ、個人ではとても抱えきれないようなリスクに備える事ができるのです。
コイン投げの試行回数を限りなく増やせば、表が出る回数と裏が出る回数の比率はどちらも 1/2 に近づく。実際にコイン投げをしたとき、一部分だけ見たときには出方が偏って見えることがあったとしても、全体として見れば、結果は各事象の起きる確率によって支配されている
大数の法則をわれわれの社会におけるさまざまなリスクに適用すると、個々の局面で捉えると予測困難で、かつ致命的な損害になりうるようなリスクであっても、同等の危険を十分な数集めることによって確率的に予測可能になる
5.まとめ
月並みな言い方ですが、要するに保険とは、不確実な将来のために「安心を買う」ものだと思います。
但し、実際には保険で「買える安心」と「買えない安心」があります。
こういった点で、保険会社側に説明不足やごまかしが無いとは言えないと思っています。