IPAの高度試験の勉強はひたすら過去問を解くのが正解(午後Ⅱ記述試験編)

 

令和03年【春期】情報処理安全確保支援士パーフェクトラーニング過去問題集 (情報処理安全確保支援士試験)

1.はじめに

IT資格で一番多くの人が受験するのが情報処理技術者試験IPA)だと思います。

基本情報技術者応用情報技術者は、市販されているテキストや問題集を購入して勉強すればきちんと勉強すれば合格できると思いますが、それより上位の試験になってくると何度受験してもなかなか合格しない場合があります。

そんな方に向けた勉強法を紹介したいと思います。

 

2.高度試験がなかなか合格できない場合

高度試験に何度も落ちる人の原因として、以下があげられると思います。

  • 午前で落ちる
  • 午後Ⅰで落ちる
  • 午後Ⅱ(記述・論文)で落ちる

それぞれの原因別に対策を説明していきます。

 

3.午後Ⅱ(記述)で落ちる場合

午後Ⅱ(記述)で落ちる場合は大きく以下の2つの原因が考えられます。

  1. 解くべき問題(問題の選択)を間違えてしまう
  2. 問題文を読むのに時間がかかり、時間が足りなくなる

まず前提として、午後Ⅰまで合格した時点で午後Ⅱも既に合格できる水準にあります。というのも、午後Ⅱの問題文は一見複雑に見えますが、基本的に午後Ⅰまでの知識で解ける問題です。(午後Ⅱに向けた知識が足りない、ということはありません)

なので、午後Ⅱで落ちる場合は試験問題への取り組み方が間違えている、ということになります。

 

1.のケースの場合、過去問をよく解いてみて、自分の得意な分野がどこであるかを把握するようにしてください。

午後Ⅱは2問中1問を選択して解くので、ここで問題の選択を間違えると合格するのは難しくなります。ぱっと見で問題文が短いから、などといった理由で自分が得意ではない分野の問題を選択しないようにしてください。

 

2.のケースの場合、問題文の量に圧倒されて混乱してしまっていると思われます。

人間はパニックになると効率的に作業をこなすことができなくなり、結果的に制限時間内に十分なパフォーマンスを発揮することが難しくなります。

この場合は問題文よりも先に設問に目を通すように順番を変えてみてください。設問を先に確認することで、問題文中のダミー(問題を解く際に役に立たない記述)を無視できるようになり、問題文を読む際に意味を理解しやすくなります。

また、必ず何度かは本試験と同じ時間で解く練習をしてください。制限時間内で解けるようになったら、さらに短くして解く練習をしても良いです。