FXは結局大損するのでやめた方がいい
1.はじめに
私もかつてはFXを積極的にやっていた時期がありました。
でも何度か失敗して大損を繰り返した結果、普段サラリーマンなど他の仕事をしている人はやめた方がいいという結論になりました。
今回は私の失敗談と、なぜ「素人がFXをやらない方がいい」という結論に達したのかを説明したいと思います。
2.私がFXを始めたキッカケ
私がFXをやり始めたのは2005年くらいだったと思います。
当時はFXの口座を開くだけで多額の現金がキャッシュバックされたため、当初はそのキャッシュバック狙いで取引する気はありませんでした。
でも、しばらくすると「非常に少ない手数料でできる外貨預金」としての魅力を感じるようになり、少しずつ手を出していきました。
ご存じの通り、国内では定期預金でも利息は1%には遥かに及ばず、ごく普通に2~3%の利息が付く外貨預金は資産運用として非常に魅力に感じました。
そんな私が当時手を出したのが豪ドルでした。他の新興国通貨よりも政治、経済とも安定しており、金利も5%くらいあったと記憶しています。
そこであくまでも短期的な投機ではなく、長期的な外貨定期預金としてFXを活用しはじめました。
3.その後のFXのポジション
当初は少額からスタートしたFXですが、豪ドルの5%という金利に目がくらみ徐々にポジション(購入金額)が拡大していきました。
ここで一番注意しなければならない点がレバレッジです。FXの最大の特徴は少ない証拠金(例:10万円)でそれ以上の外貨ポジション(例:レバレッジ5倍だと50万円分)が購入できてしまうことです。
本来ならば手持ちの資金を超えた預金はできないはずですが、FXならば手持ちの資金をはるかに超えた預金を持ててしまうのです。
こうなってくると、豪ドルの5%という有利な金利で、手持ち資金を超えた目一杯まで預金額を大きくしたいという欲望にかられます。
そして、いつの間にかレバレッジの上限近くまでポジションを拡大させていきました。
4.そしてリーマンショック発生
通常レバレッジを利かせる場合、豪ドルとは値動きが異なる他の通貨のポジションなどと組み合わせて、いわゆる「リスクヘッジ」を行います。
この方法は平時であればある程度の有効性があるのですが、数年に一回程度は例外的な状況も起こりえます。
私のケースでは、2008年9月に発生したリーマンショックがまさにそれでした。
この時の相場はまさに凄まじく、わずか一日で10%超(10円)も値下がりした日もありました。(こちらに詳しい記載がありました)
私は急落した日にPCの前でチャートを見ていたのですが、わずか10分くらいの間にジェットコースターが落下するように2~3円下落していく様子を見て、全身の毛穴から冷や汗が噴き出してくるのが自分でもわかりました。
結局私はこの2~3円の下落が始まった段階で豪ドルを売ったのですが、それでもレバレッジの上限近くまでポジションを拡大していたため、損失額は非常に大きなものとなってしまいました。
なお、私よりもわずかに判断が遅れたFXトレーダー達は、さらに大きな損失を抱えることになり、ロスカット(証拠金不足による強制決済)と追証(損失が証拠金以上となり、追加で差し入れなければならないお金)により生活が立ちいかなくなる人も続出しました。
こちらの記事は嘘か本当かわかりませんが、当時の様子をうまく表現していると思うので是非ご一読ください。
5.まとめ
このリーマンショックを経験した後、著名な投資家の本などをたくさん読んだのですが、プロの世界ではレバレッジはせいぜい2倍程度までというのが常識のようです。
常にチャートや様々なニュースに目を光らせているであろうプロでもそのくらいの慎重さを要するくらいですから、ましてや普段サラリーマンとして会社で働いている人はレバレッジなどやらない方が身のためです。
レバレッジなんかに手を出さなくても、もっと安全に資産を増やす方法はありますからね。そのあたりのお話はまた今度ということで。