GCPでDaaS(Ubuntu16.04のデスクトップを動かしてみた)
はじめに
現在クラウドプラットフォームと言えば、AmazonのAWSが圧倒的なシェアを占めています。
AWSでもDaaS(仮想デスクトップ環境)に相当するWorkSpacesというサービスを提供しています。
ただ、私は以前にAWSを使ってみた際に、何となく合わない感じがしてしまい、それ以来使っていませんでした。
数年前までは正直Amazon(AWS)以外の選択肢はあり得ませんでしたが、今はMicrosoft(Azure)やGoogle(GCP)もかなりのレベルに到達してきたようです。
というわけで、以前に懲りたAWSでなく、GCPで話題のDaaSに挑戦してみたよ、というのが今回のお話。
結論
これからはPCレス(DaaS+iPadとか)もアリだと思います。
(但し、DaaSの料金はまだちょっとお高い。。)
経緯
GCPでUbuntuのデスクトップを利用する際は以下の情報を参考にセットアップしました。(細かく書くの面倒くさかったので結構ざっくりです。。)
vnc4serverのインストールが必要になるので、VPCネットワークよりファイアウォールルールの設定とVMインスタンスのネットワークタグにvnc-serverを追加します。
途中でvimを使いますが、使い方を忘れてしまったのでここを参照。
Unencrypted connectionの警告が出て焦りますが、無料版では暗号化できないので無視して良いそうです。
で、一応つながったんですが、なぜかチェックボックスが3つ並んだ画面しか出ないので、gnomeに切り替えてみました。(vncではunity不可との情報も)
すると、かなり寂しげな画面ですが一応つながりました。(本当は画面キャプチャがあればよかったのですが。。すみません。。)
使い終わったら課金されないようVMインスタンスを停止しておくのをお忘れなく!停止状態からでも30秒程度で起動できるので、それほど問題にはならないです。
なお、ストレージは削除しない限り停止状態でも延々と課金されるので、不要になったら確実に削除するようにしてください。
また、特に設定しない限り、再起動後はsshからvncseverの起動が必要となります。
再起動の度にグローバルIP(外部IP)が変更されるため、VNCViewerの設定変更も必要となります。固定IPを割り当てれば大丈夫ですが、別途料金がかかるはずです。
なお、VMの起動やSSHでの接続などは、全てCloud Console(Androidアプリ)で実行可能です。(それでも面倒くさいことには変わりませんが。。)
まとめ
ちなみに利用料金は、vCPUx2 Mem13GB SSD20GBで12時間くらい動かして、大体¥170くらいでした。Windowsだとライセンス料がかかるのでさらに高くなるはずです。(たぶん倍くらい)
なので、1ヶ月に20日間使うとして月々3,500円くらいなので年間だと4万円強になります。2年以上使うならMacbookAirを買った方が安いですね。
ただ、普段はPCで作業することはないがたまにPCでの作業が必要になる、といった人はDaaSの方が圧倒的に安くつく可能性が高く、PCの置くための場所も取らないので、結構メリットがあると思います。
私はプログラマーしか経験が無いのでよくわかりませんが、営業や店舗スタッフなどでは普段はスマホやタブレットで情報をやり取りし、日次や月末の締め処理だけDaaSのPCで1~2時間作業するというケースもあるかもしれませんね。