USB電流計で身近な機器をいろいろ測ってみた
はじめに
以前から興味があったUSB電流計ですが、先日のSSD換装の際にUSBの給電不足が疑われたので、これを機に買ってみました。
今や安いものは300円以下で購入できます。この手のパーツは本当に安くなりましたね。
まさに「Made in China」恐るべし。
そして、今回測定の対象とした機器がコチラ!
特に意味はないけど、やってみると意外と楽しいこともあるよ、というのが今回のお話。
結果
- USBハブ・・・0.03A(30mA)
- USBメモリ・・・0.02~0.06A(20~60mA)
- カードリーダー・・・0.02~0.04A(20~40mA)
- ポータブルHDD・・・0.15~0.52A(150~520mA)
経緯
形状も色々ありますが、私はオーソドックスなストレート型にしました。
【ノーブランド品】USB 簡易電圧・電流チェッカー ストレート型 (3.4V?8.0V,0A?3A)
- 出版社/メーカー: ノーブランド品
- メディア: エレクトロニクス
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こちらは表示部が横向きになっているタイプ。差込口から長さが取れない場合に良さそうです。
EasyWordMall USB 電源 アンプ メーター テスター 充電 モニタ 電圧 電流 マルチ USB電圧電流チェッカー
- 出版社/メーカー: Apple Trees E-commerce co., LT
- メディア: その他
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こちらは少しお高めですが、電圧と電流が同時表示(安いものは数秒ごとに交互に表示)で積算機能も付いています。
接続部もケーブルになっているので、様々な状況にも柔軟に対応できそうです。
続いて、測定対象となった機器と測定結果をご紹介します。
USBハブ
ELECOM USBハブ USB2.0対応 カラフル バスパワー 4ポート 9cm ブラック U2H-SS4BBK
- 出版社/メーカー: エレコム
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: Personal Computers
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接続直後に0.03Aを記録しましたが、しばらくするとゼロになりました。(当然何も挿してない状態)
接続状態では、USBハブの小さな赤いLEDが点灯するのですが、待機電力はほぼゼロのようです。
USBメモリ
こちらの2つを測定してみました。メーカーで消費電力に違いはあるのでしょうか?
ELECOM USBメモリ バリュータイプ 16GB 【ドラゴンクエストX 動作確認済み】 MF-HSU216GBK
- 出版社/メーカー: エレコム
- 発売日: 2011/08/25
- メディア: Personal Computers
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A-DATA USBフラッシュメモリC802 8GB ブラックUSB8GB/C802-B
- 出版社/メーカー: Adata
- 発売日: 2008/09/19
- メディア: Personal Computers
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まずELECOM製のUSBメモリですが、接続直後に0.06Aまで跳ね上がり、その後に0.02Aまで下がりました。
一方のADATA製のUSBメモリは、接続直後から0.03Aのまま安定していました。
USBメモリのような普及品は、メーカーによる違いなんてないだろうと思っていましたが、意外にも内部構造に違いがありそうです。
カードリーダー
メーカー品(グリーンハウス)とノーブランド品を比べてみました。
グリーンハウス SDXC対応USB2.0カードリーダ/ライタ ホワイト GH-CRSDXC
- 出版社/メーカー: グリーンハウス
- 発売日: 2010/07/19
- メディア: Personal Computers
- 購入: 2人 クリック: 12回
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まずグリーンハウス製のSDカードリーダーですが、接続直後は0.02A、その後にSDカードを挿入すると0.03Aと僅かに上がりました。
一方のノーブランドのmicroSDカードリーダーは、接続直後から0.04Aのまま、その後にmicroSDカードを挿入しても変わりませんでした。
microSDカードリーダーの方が消費電力が大きかったのは意外でしたが、これはSDカードの挿入有無にかかわらず、常に一定量の電流を流しているからかもしれませんね。
ポータブルHDD
今回の測定対象で唯一のUSB3.0対応機器です。
接続直後に0.52Aまで跳ね上がり、その後に0.15Aまで下がりました。
しばらく使わないでいるとHDDが電源オフ(回転が止まる)になり、0.01Aまで下がりました。
ちなみに最大電流(0.52A)を記録したときには、電圧も4.9Vまで低下しました。
USB2.0のポートの給電能力が限界に近付いたためかもしれないと思い、USB3.0のポートに接続し直しましたが、やはり同様の電圧低下が見られました。
USB2.0ならば給電能力は500mA(0.5A)なので限界に近付いてもおかしくないですが、USB3.0ならば給電能力は900mA(0.9A)なので十分余力があるはずなのですが、この辺りはあまり詳しくないので、私にはよくわかりませんでした。
何はともあれ、また一つ面白い玩具を手に入れましたとさ。めでたしめでたし。
まとめ
今回購入したUSB電流計はケースが透明なので中身が良く見えます。
「結構簡単そうな作りだなぁ。もしかして自作できるのかなぁ。」などと考えていたら、もう自作している人いました!
普通の電流計に繋ぐという発想。こちらの方が難易度は低め?
USBテスターツール:自作☆改造☆修理の館:So-netブログ
世の中には器用な人が大勢いるんだなぁと感心。