HDDからSSDに換装(交換)したらOSが起動しない

CFD販売 SSD 256GB 2.5inch TOSHIBA製 内蔵型 SATA6Gbps CSSD-S6T256NHG6Q

はじめに

SSDが240GBで8,000円を切る値段になってきたので、ようやくHDDからSSDに換装することにしました。

 

ところが、いざ換装作業に入ってみるとトラブルの連続!

ネットの情報だと、いかにも簡単そうに書かれていますが、実際にはそんなに甘くはないと感じました。

 

ネットの情報を鵜呑みにすると後で痛い目に合うよ、というのが今回のお話。

 

結論

差し支えないなら、クリーンインストールした方が無難。

どうしてもHDDクローンで行くなら、ある程度のトラブルは覚悟のうえで!

(HDDケースの動作不良やクローンソフトとの相性にご注意ください)

 

 

経緯

今回換装の対象とするのは、メインマシンのノートPC(Acer Aspire 5750G)です。

 

もうすぐ5年落ちになりますが、Core i7搭載かつノートPCでは珍しくグラボ(GeForce)搭載で、価格は7万円という超コスパに優れたマシンでした。

 

もちろん今も全然現役なんですが、HDDに足を引っ張られてせっかくの性能が十分発揮し切れていないと感じていました。

 

というわけで、今回SSDに換装しようと思い立ったんですが、今までのHDDは640GBだったので、最低でも480GBは必要だと考えていました。

 

ところが要らないファイルを全部消したら実は100GBしか使っていなかったので、今回は240GBのSSDを購入。(掃除って大事!)

 

ちなみに今回購入したSSD(CFD製)は、データ記録にTLCという方式を採用しています。

TLC方式は従来のMLC方式に比べ価格は安いが寿命が短いと言われ、敬遠される傾向があります。

 

しかし、今のSSDの寿命は一昔前とは比べ物にならないくらい長くなっており、実用上問題になることはないと判断。

 

毎日10GB書き込んでも、80年は使える計算です。(その前に私の寿命が尽きるでしょう)

「真っ先に壊れるだろう」とのThe Tech Reportの予想に反して健闘したのがTLC NANDを使用しているSamsung 840。(書き込み容量300TBが寿命)

 

なお、換装方法にはクリーンインストールとHDDクローン(HDDのデータを丸ごと引っ越し)がありますが、OS(Windows10)のメディアを持っていないこともあり、今回はHDDクローンで行くことを決定。

 

HDDクローンの場合、HDDからSSDにデータコピーする環境が必要になるため、SSDをUSB接続するためのケースを購入。

 

ところが、いざSSDを入れたケースをPCに繋いでみてもSSDを認識しない!

 

USB3.0で繋ぐと、接続と切断がひたすら繰り返されていつまでも安定しない!

何だかケーブルの不具合で給電(900mA)が不足しているっぽい。

 

試しにUSBケーブルを手持ちのものに変えると、接続自体は安定するがSSDは依然として認識されず。(USB2.0で接続しても同様)

 

Amazonのレビューを見る限り、購入者の1割程度で初期不良が発生している模様。

念のためHDDをSSDに交換し、評価版のOSをクリーンインストールするとSSD自体は問題なく動作することを確認。

 

というわけで、早々にAmazonに返品手続きを行い、別のケースを購入。

今度は給電不足にならないよう、USB2.0(500mA)の製品かつ二股のUSBケーブルが付属したものを選びました。

Logitec HDDケース 2.5型SATA用 HDD/SSDケース LHR-PBGU2/S

Logitec HDDケース 2.5型SATA用 HDD/SSDケース LHR-PBGU2/S

 

 

で、改めてSSDを入れたケースをPCに繋いでみると、今度は無事SSDを認識しました!

 

さて、お次はいよいよHDDクローンの作成に取り掛かるんですが、フリーソフトでも十分だということで、比較的よく使われている「AOMEI Backupper」をダウンロード。

Windows10/8.1/8/7/Vista/XP向けの簡単無料のバックアップソフト - AOMEI Backupper Standard

 

しかし、最新版ではシステムクローンが無料では使えなくなっている模様。

というわけで、こちらの記事を参考にディスククローンでHDDクローンを作成。

AOMEI Backupper (フリーソフト)を使って、起動用HDDのデータをSSDにOSごと全コピー(クローン)する | とある変人のデジモノな日々

 

ところが、HDDをSSDに交換後、PCを起動するとエラーが発生して起動できない!

Windows7の情報ですが、同じエラーであるこちらの記事を参考に修復を試みるも、「スタートアップの修復」で失敗してしまう!

Windows7で起動時に0xc000000eエラー - 墜落日誌

 

「やっぱりシステムクローンじゃなかったからダメだったのか」と思い、今度は別のクローンソフト「EaseUS Todo Backup Free」を試してみる。

なお、使い方などはこちらの記事を参考にしました。

ASCII.jp:Windowsを起動したままでOK! HDDからSSDに換装して爆速化 (1/2)|何倍も速度アップ! 最新周辺機器換装特集

 

記事内ではブート情報等の修正が必要とありますが、試しにHDDをSSDに交換後、何もせずにPCを起動すると今度は見事に起動!

ようやくSSDへの換装が完了しました。めでたしめでたし。

 

まとめ

苦労の甲斐があって、ご覧の通りストレージは劇的に高速化しました。(左がHDD、右がSSD

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実際の速度としては、起動が35秒⇒18秒、シャットダウンが25秒⇒10秒 となりましたので、概ね2倍程度といったところでしょうか。

 

しかし、何より違うのはOS起動後のアプリ起動や常駐ソフト(Windows Defender)の動作で、PCがもたつくことが無くなったことです。

HDDと違ってSSDは静音なので、その点でも快適ですね。

 

ただ、今回の作業は文章で読むと5分くらいの内容ですが、実際にはHDDケースを買い替えたり、何度もSSDにクローンを取り直したり、結局数日に及ぶ作業となってしまいました。

 

絶対にHDDクローンである必要がないなら、ハッキリ言ってクリーンインストールの方が何倍も早いし確実だと思います。