夏場のノートPCが異常に熱い・ファンの音がうるさい
はじめに
私の使っているノートPCはCore i7搭載機なので、発熱が大きくCPUファンが常に回っている状態です。
冬場はまだ良いんですが、夏場になるとCPUファンはいつもより高回転で回り続け、非常に高熱の排気を吹き出し続けるので、騒音と熱により快適さも非常に下がります。
デスクトップPCならばCPUファンを交換するなどの手は打てるんでしょうが、何しろノートPCですからパーツ交換となると敷居が高いです。
何とか「ノートPCでも手間をかけずに効果的な熱対策ができないか」と考えた結果、一定の効果がある方法に辿り着きました。
「急がば回れ」ではなく、「急がずば回らず」というのが今回のお話。
結論
CPUをアンダークロックする。
(電源オプションの「最大のプロセッサの状態」を下げる)
[補足:ほかにもいろいろ試しました]
経緯
まずは現状把握からという事で、HWMoniterでCPUの温度を測ってみる。
最大で何と88℃!もはや壊れるのではないかというレベル。。
HWMonitorはCPU温度(T-Case)を測定しているそうです。
It measures actual CPU temperature (Tcase)
※これは、実際のCPU温度を測定する(TCASE) by Google翻訳
ちなみにCPU温度は大体90℃くらいが限界らしい。限界が近いってことか。。
なお、CPUの最高動作温度にはT-JunctionとかT-Caseなどがあるので、詳しくはコチラを参考。
「とにかくどうにかしてCPU温度を下げなくては」と考え、色々な冷却グッズを調べてみた。
E-PRANCE® ノートパソコン 冷却パッド 冷却台 ノートPCクーラー クール 超静音 USBポート2口 LED搭載 USB接続 17インチ型まで対応4ファン
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ノートの底面に吸気口やファンが有るなら有効かも知れない程度。
使い方が悪いと逆効果ですらあります。
「効果があった」という口コミがあまり見られない
ゲル状等のシートタイプを使用すると、吸気口を塞ぐので、逆に放熱効率を悪くしますよ。
うーん、どれもあまり効果はなさそうですね。確かにそれほど効果があるなら、PCメーカーが標準搭載しないのも変な話ですよね。
もっとこう「これだ!」と合点がいく方法がないものかと探してみると、ついに発見!
CrystalCPUIDで電圧を0.2V下げて、クロック倍率も9倍から6倍に下げることで、高負荷時の上限温度を20度下げることが出来た。
アンダークロックすれば当然CPU温度は下がります。(但し性能も下がる。。)
そして、実はWindows Vista以降ならばOSの設定で簡単にアンダークロック可能。
Windows上でのプロセッサ最大の100%にするとターボ・ブースト時の最大が適用されている事が判明。
このCPU(Core i3-2100T(2.50GHz))の場合は64%より下げても意味は無いという結果となっております。
リソースモニターで確認すると、ターボ・ブーストが効いているらしく最大周波数が130%にまで到達している。
参考記事の通りに「最大のプロセッサの状態」を66%(最大時の2/3)まで下げてみる。また、冷却ポリシーは「パッシブ」にしておく。
なお、冷却ポリシーをパッシブにするとCPUファンが多少静かになるようです。
パッシブ: プロセッサ速度を下げた後にファン速度を上げます。
アクティブ: プロセッサ速度を下げる前にファン速度を上げます。
パッシブに設定することにより、ファンを回す前にCPU周波数を落として冷却を試みるわけです。
さて、気になる結果の方は
最大温度が60℃台と実に20℃以上も低下!
リソースモニターで確認すると、最大周波数が60%台を超えなくなっている。
実際に体感できる位、PCの発熱やCPUファンの騒音も低下しました。
というわけで、お手軽にノートPCの熱対策ができました。めでたしめでたし。
まとめ
気になるアンダークロックによる性能低下ですが、ブラウジング程度ではさほど目立たないように感じました。
但し、私のノートPCの場合は、長時間使用するうちに徐々にCPU温度が上がっていき、結局CPUファンの騒音も元に戻ってしまいました。
どうやら私の場合は、もっと根本的な対策をしないと解決は難しそうです。
CPUファン清掃やCPUグリス交換の検討が必要みたいですね。