生涯プログラマーでいたい奴はこの言語を学べ!

金持ち父さん貧乏父さん

はじめに

私は仕事でここ10年くらい、ずっとJavaを使っています。

最近ではScalaやNode.jsなども存在感を増してきましたが、業務アプリの世界ではいまだにJavaC#が主流です。

 

ただ、私自身も時々、「いつまでもJavaだけで大丈夫なんだろうか?」と不安になるときがあります。

 

そこで、実際の求人データから「プログラマーが次に学ぶべき言語」を調べてみました。

 

後悔先に立たず、もう手遅れになってから本当の価値がわかることもあるよ、というのが今回のお話。

 

結論

ScalaでもNode.jsでもなくEnglish(英語)

 

 

経緯

今回の調査では、求人検索エンジンのIndeed(インディード)を利用しました。

Indeed 求人

 

indeedは世界で展開しているサービスなので、参考までに米国の求人も調べてみました。

Jobs from Indeed
 

 

調査といってもごく簡単なもので、単にJavaRubyといったプログラミング言語をキーワードに求人を検索するだけです。

すると、ご丁寧にも検索結果の左側に「推定年収」や「雇用形態」ごとの件数が表示されるので、これをExcelで集計します。

 

ちなみに今回の調査対象としたプログラミング言語がコチラ!

 

ちなみにGo言語とは、Googleが開発したコンパイラPythonみたいな言語です。

 

RubyPythonのように比較的緩い制約で柔軟なコードが書け、かつJavaのようにコンパイラが構文チェックしてくれるので、いざ動かしたら文法エラーという恥ずかしい事態を避けることが出来ます。

Go (プログラミング言語) - Wikipedia

 

最近ではAndroidアプリも開発できるようになったようです。さすがGoogle製!

GoだけでAndroidアプリを作る その1 〜インストール編〜 : KLabGames Tech Blog

 

で、気になる調査結果ですが、まずはプログラミング言語ごとの求人数から。

 

【日本】プログラミング言語別求人数

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第一位はやはりJavaでした。実に全体の3分の1はJavaの求人です。

第二位にはPHPが続きます。こちらは全体の2割程度を占めています。

さらにC++C#がそれぞれ1割強程度で続きます。

 

【米国】プログラミング言語別求人数

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米国でも第一位はやはりJavaでした。全体の3分の1程度というのも日本と同じです。

但し、第二位にはPHPではなくPythonが入りました。

日本ではPythonは全体の4%程度でしたが、米国では4倍(16%程度)でした。

ちなみに米国ではPHPは全体の6%程度(日本の3分の1)でした。

 

Javaが強いのは世界共通のようですが、米国ではPHPPythonの立ち位置が日本とほぼ逆になっているようです。(意外にもRubyは日米とも全体の7%程度で変わらず)

また、日本ではPythonCOBOLがほぼ同程度でした。

 

続いて、いよいよ年収別求人数を発表します。まずは全体平均から。

(なお、縦軸は求人数、横軸はドル換算での年収です)

 

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最多は最下層の3万ドル台(330万円~)と非常に残念な結果となりました。

実に全体の4割が最下層に属しているようです。

ちなみに全体平均年収は40,500ドル(450万円程度)でした。

 

引き続き、プログラミング言語別に発表していきます。まずはJavaから。

 

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全体平均とほぼ変わらないですね。

Javaの平均年収も40,700ドル(450万円程度)と、全体平均とほぼ同じでした。

また、年収が6万ドル(660万円)を超える求人は、全体の8分の1(12.5%)でした。

なお、年収の額と傾向は、PHPC++C#でも、Javaとほとんど変わりませんでした。

 

続いては、先進的な言語の代表Node.js

 

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Javaよりは少し高いですが、大きな差ではありません。

Node.jsの平均年収は43,800ドル(480万円程度)と、Javaに比べると30万円程度高いようです。

Scalaも似たような結果であり、先進的な言語を習得したからといって、年収が大幅アップとはならないようです。

 

続いては、レガシーな言語の代表COBOL

 

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Javaよりは明らかに低いです。

COBOLの平均年収は38,000ドル(420万円程度)と、Javaに比べると30万円程度低いようです。

また、年収が5万ドル(550万円)を超える求人は全体の2割程度と、Javaに比べて1割程度少ないです。

 

ただ、先進的な言語(Node.jsの480万円)とレガシーな言語(COBOLの420万円)での差が60万円程度ですから、日本ではプログラミング言語での給与格差は小さいと言えるでしょう。

 

さて、お次はお待ちかねの米国編です。まずは全体平均から。

 

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これを見た瞬間、「嘘でしょ!」と思った人、正直に手を挙げてください。

(おそらく全員だと思いますが)

 

驚くべきことに、最下層でも6万ドル台(660万円~)です。

最多は7万ドル台(770万円)であり、全体の7割弱は8万ドルを超える求人となっています。

ちなみに全体平均年収は85,000ドル(930万円程度)でした。

 

あまりに驚愕の結果なので、本当に信頼できるのか調べてみたところ、以下の記事を見つけました。

「アメリカのプログラマの給料が高い」は本当か? - NomoLog

アメリカでプログラマープログラマ?)として働いています。

労働条件、環境、ストレス、報酬、どれをとっても日本の同じ職業より格段に恵まれています。

私の周りでは新卒の年収が大体5万ドル(500万円)です。

10年この分野で経験を積むと、管理職ではない平社員でも、1000万円(10万ドル)稼いでる人はよくいます。

 

アメリカのIT系の会社でプログラマーやってます。

新卒だと500万とコメントしていましたが、上場してる有名企業だともっともらえます。

新卒で1200万ぐらい、(自社株入れると2000万ぐらい もらえます。)

 

ほ、ほんとうなんだ・・・

もはや別世界。海の向こうにユートピアがあったとは。。

そんな事も知らずにせっせと資格の勉強してた俺ってバカだな・・・フッ

 

既に明日から仕事に行く気が失せてきていますが、気を取り直してプログラミング言語別に発表していきます。まずはJavaから。

 

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日本とは違い、全体平均とは少し異なるようです。

Javaの平均年収は84,000ドル(920万円程度)と、平均より10万円くらい低いです。(それでも日本の450万円の2倍以上ですが。。)

 

また、年収が10万ドル(1100万円)を超える求人は、全体の2割超でした。

日本では半ば都市伝説の「PGで1000万円プレイヤー」が、米国ではごく当たり前のようです。

 

なお、年収の額と傾向は、C++C#だとJavaとほとんど変わりませんが、PHPだと全体的に1万ドル(110万円程度)低くなりました。

求人数から見ても、米国ではPHPは完全に「レガシーな言語」という扱いのようです。

 

続いては、先進的な言語の代表Node.js

 

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PHPとは逆に、Javaと比べて全体的に1万ドル(110万円程度)高いです。

Node.jsの平均年収は94,000ドル(1030万円程度)と、平均が1000万円プレイヤーという日本では有り得ない状況になっています。

Scalaの平均年収は104,000ドル(1140万円程度)とさらに高く、旬な言語を習得すれば即年収アップにつながるようです。

 

最後に、レガシーな言語の代表COBOL

 

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明らかに低いですね。

Javaと比べて全体的に2万ドル(220万円程度)、PHPと比べても1万ドル(110万円程度)低いです。(それでも最下層が5万ドルですが。。)

 

COBOLの平均年収は63,800ドル(700万円程度)であり、さすがに1000万円プレイヤーは無理なようです。

とは言え、日本でのJavaの平均年収(450万円)に比べると、米国でCOBOLをやった方が遥かに良いでしょう。
 

米国では、先進的な言語(Node.jsの1030万円)とレガシーな言語(COBOLの700万円)で330万円も年収に差がありますから、プログラミング言語での給与格差は決して小さくないと言えるでしょう。

 

まあ、とにかく日本でプログラマーを続けることが、いかにバカらしいかがデータで証明されました。めでたしめでたし。

 

まとめ

以前から「米国ではプログラマーの給料が高いらしい」という話は聞いてはいましたが、「どうせ都市伝説だろう」くらいにしか思っていませんでした。

 

学生の頃、親や親戚から「これからは英語だぞ!」と言われ続けて、「何言ってんだよ・・・フッ、オヤジどもは全然わかってねえな」なんて上から目線で見てましたが、わかってなかったのは私の方でした。。俺のバカバカ!

 

私はもう中年に片足を突っ込んでますが、英語の勉強、今からでも間に合うかなぁ。。

 

ちなみに「なぜ日本ではプログラマーの待遇が悪いのか」を私なりに考えた過去記事がコチラ。

どの現場でも、PGに対する扱いって大体こんなような感じだと思います。

Indeed からの求人