日本のプログラマーはなぜ給料が安いのか?
はじめに
日本でのプログラマーの地位は、はっきり言って低いです。
その原因として、「IT土方」などの呼称に代表されるように、IT業界のゼネコン構造が良く挙げられます。
ただ、本当にそれだけなんでしょうか?
だとしたら、なぜ彼らはいつまでも低い地位に甘んじているのでしょうか?
その辺の事を、個人的な経験をもとに、プロジェクトマネージャーとプログラマーの対比で好き勝手に書いてみました、というのが今回のお話。
結論
本当にプログラムを愛する者は、コードを書く以外に何も求めたりしない
対比①:成果について
・マネージャーは人間の扱いが上手
・プログラマーはPCの扱いが上手
⇒結果として手柄はマネージャーのものになる
マネージャーになるような人は、アピールが上手い人が多いです。
一方、プログラマーは口下手で、人前でアピールする事を好みません。
会社の上層部はもちろん現場の事など知らないので、大抵マネージャーのアピールをそのまま鵜呑みにします。
こうして、プログラマーは「正当な評価」を受ける事も無く、次のプロジェクトへと向かうのです。
対比②:給与について
・マネージャーはビジネスにこだわる
・プログラマーはコードにこだわる
⇒結果として利益はマネージャーの懐に入る
マネージャーになるような人は、目先の利益にうるさい人が多いです。
一方、プログラマーは長期思考で、目先の利益のための妥協を敗北と捉えます。
会社の上層部はもちろんお金の事しか興味が無いので、大抵マネージャーの考えを優先します。
こうして、プログラマーは「ビジネスを知らない奴」という烙印を押され、次のプロジェクトへと向かうのです。
対比③:出世について
・マネージャーは強い権力を欲する
・プログラマーは強いアルゴリズムを欲する
⇒結果として組織はマネージャの意のままになる
マネージャーになるような人は、権力志向の人が多いです。
一方、プログラマーは権力とは無縁で、組織からの自由と自立を愛します。
会社の上層部はもちろん会社に忠誠を誓う人間が好きなので、大抵マネージャーの方を大切に扱います。
こうして、プログラマーは「偏屈な変わり者」と陰口をたたかれ、次のプロジェクトへと向かうのです。
まとめ
ちなみにアメリカではプログラマーの地位はそれほど低くないようです。
「アメリカのプログラマの給料が高い」は本当か? - NomoLog
あくまで個人的な意見ですが、たぶんアメリカのプログラマーは、日本のプログラマーよりも自己主張が強く、不当な評価に甘んじないのだと思います。
これはプログラマーに限った話ではなく、アメリカ人と日本人の違いのような気もします。
ただ、信念に基づいて生きているのは、きっと「プログラマー」の方です。
そういう意味では、金銭や地位や名誉に執着しない「プログラマー」という生き方は、とても幸せなのかもしれません。
「俺は金や出世や名誉が欲しい!」という人は、明日からマネージャーへの道に転向することをオススメします。
追記
日米のプログラミング言語ごとの年収を調べてみました。
日本のプログラマーがいかに冷遇されているかがよくわかります。